「まなびたかまりブログ」シリーズ~コミュニケーションの大切さ~第8回フィードバックの技術

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フィードバックの技術~伝え方ひとつで人は伸びる

こんにちは!今回は「フィードバックの技術」について考えてみましょう。
職場でも家庭でも、誰かに「何かを伝える」場面はたくさんありますよね。
上手なフィードバックは、相手のやる気や成長を引き出します。
でも、伝え方を間違えると、相手を傷つけたり、関係がギクシャクしたりすることもあります。

では、どんな伝え方をすればよいのでしょうか?


■ フィードバックとは「評価」ではなく「対話」

フィードバックというと、「ここがダメ」と指摘するイメージを持つ人も多いかもしれません。
でも、本来の目的は「より良くなるためのヒントを伝えること」。

上から目線で評価するのではなく、「一緒に考える・支える」ための対話です。


■ 事例:やる気を引き出した保育園の先生

ある保育園で、先輩のA先生は新人のB先生の仕事ぶりに気になる点がありました。
連絡帳の記入が簡潔すぎて、保護者に伝わりにくかったのです。

A先生はまず、「いつも笑顔で子どもたちに接しているのが印象的だよ」とB先生の良い点を伝えました。
そのうえで、「連絡帳に、もう少しその日の様子やエピソードを書いてあげると、お母さんたちも安心するかもね」とアドバイスしました。

B先生は「ちゃんと見てくれているんだ」と嬉しくなり、次の日から文章にエピソードを添えるように。
その結果、保護者からの信頼も高まりました。


■ 効果的なフィードバックのコツ

ポイント具体例
1. まず良い点を伝える「丁寧に準備してくれたね」
2. 改善点は提案として伝える「もう少し声を大きくすると、みんなに届きやすいかも」
3. 感情ではなく行動に注目「遅刻が続いていることが気になってる」
4. 一方通行にしない「あなたはどう感じてる?」と問いかける

このように、「あなたのためを思って」という姿勢が伝われば、フィードバックは前向きな力になります。


■ 受け取る側の心構えも大切

伝える側だけでなく、受け取る側も大切です。
誰でも注意されたり、欠点を指摘されたりするのは気分が良いものではありません。

でも、それを「ダメ出し」としてではなく、「自分を高めるヒント」として受け取れるかどうかで、その後の成長が変わります。

たとえば:

  • すぐに反論せず、まずは相手の意図を受け止めてみる
  • 「じゃあ、どうすればいいか?」と前向きに考えてみる

フィードバックは、贈り物のようなもの。素直に受け取ることで、自分の可能性が広がります。


■ 職場や家庭での応用

【職場】

  • リーダーが部下に「感謝+改善提案」をセットで伝える
  • 同僚同士でも「いいところ見つけ」を習慣にする

【家庭】

  • 子どもに対して「怒る」のではなく、「こうするともっと良くなるよ」と伝える
  • パートナーに「ありがとう+提案」で伝える(例:「いつも片付けてくれてありがとう。
    もし余裕があるとき、洗濯物もお願いできたら助かるな」)

■ おわりに

フィードバックは、ちょっとした工夫で「信頼を深めるコミュニケーション」に変わります。
大切なのは、伝え方と受け取り方。

次回は、「信頼を育てる日常のコミュニケーション」についてお届けします。お楽しみに!

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